2014年6月5日木曜日

脳・神経系のかかわり

脳、神経系が血圧調節に非常に重要なことは、ストレスによって血圧が容易に上昇するとによっても知られています。この時、脈拍数も増加し、動悸を訴えることも少なくありません。これは交感神経活動が高まることによります。一般に神経のはたらきは、生体におこる急な変化に対応するものであり、血圧が短期間のうちに上がったり下がったりするのには、神経活動か密接に関与しています。

またストレスが長く続くと高血圧症になるかどうかという問題がありますが、人間の場合には明確な結論が得られていません。しかし動物では疼痛刺激や騒音を聞かせるなど、慢性のストレス状態におくと血圧が上がってくるという実験結果か報告されています。人間の場合もストレスは交感神経の緊張を高めることは確かですから、血圧上昇を助長するであるうと推測されます。

血圧を調整する神経(調圧神経)は血圧が上がるときにそれをおさえ、下がるときには下げ幅を小さくするように働いて血圧の変動幅が小さくなるように調整します。しかし高血圧状態がつづくと、調圧のセットポイントが正常よりも高い血圧レベルにシフトしてしまい、高い血圧をあたかも正常の血圧のように感知するようになります。

その結果、調圧神経は血圧を下げるようにははたらかず、むしろその血圧を維持するように働きます。動物実験でこの調圧神経を切除すると、高血圧症が起こります。この高血圧症は動揺が大きいことか特徴ですが調圧神経は、内頚動脈と外頚動脈が分かれる部位にある頚動脈洞や大動脈弓部などに分布しています。